ガンダムジオラマフロント 攻略 Wiki

Mk-IIのパイロットAIの真意とは「自分に搭乗する優れたパイロットを探す」というもの。
真武者頑駄無は仮の主に過ぎず、むしろ力と闘争そのものを求め、自らが戦火の中心となることすら厭わない真武者頑駄無の行動には早々に愛想を尽かしていた。
そのため戦火そのものを広げるべく進撃する真武者頑駄無の指示を表向き達成しつつ、パイロット選定のために優秀なエースパイロットの駆る機体を優先して戦いを繰り返していく。
　
交戦を繰り返す中、宇宙に出て進化を遂げた人類の可能性を明確に認めたMk-IIは、同時に己の製造理由を「自らのパイロットを生み出す可能性を秘めた地球という星、そして可能を秘めた人類を真武者頑駄無から守護すること」と見定める。
そして地球降下を目指す真武者頑駄無と合流を果たした後、ついに反旗を翻した。
まず軌道エレベーターを制圧して地球への歩を閉ざそうとしたが、真武者頑駄無はなんと単独かつ直接の地球降下を開始してしまう。
その出鱈目振りに呆れながらも、軌道エレベーターで降りたことで真武者頑駄無の目的地・ジャブローに先んじて到着したMk-IIは、様々な策を講じて真武者頑駄無の消耗を誘う。
仮とはいえ主として従っただけあり、真武者頑駄無の圧倒的な戦闘力を正確に理解していたMk-IIは、正面から挑んで勝つのは難しいと判断したのだ。
　
実際に最終決戦となった際も、二刀の片方は刃を叩き折られ、もう一振りも十字槍で受け止められ放り捨てられる。
咄嗟に放った至近距離からのビームライフルも十字槍の柄で防がれ、ただジャブローの土を巻き上げるだけ。
しかし、粉塵を突き破って放たれた真武者頑駄無の十字槍が触れたのは、Mk-IIの胴体ではなく大地に突き立てられた薙刀だった！
完全なる一点読みに成功し、頭上を越えて跳躍したMk-II。
その着地を猛然と追う真武者頑駄無だが、十字槍が今度こそMk-IIの兜の角を砕いた直後、真武者頑駄無自身の頭部に刀が突き刺さっていた。
Mk-IIは放り捨てられた刀の位置へ正確に飛び、自らのシルエットでそれを悟られないように拾うと同時に、振りかえり様のカウンターを放ったのである。
　
パイロットAIが搭載された頭部を突かれ、機能停止する真武者頑駄無。
しかし、Mk-IIもまた胴体部右側に刀を突き立てられていた。
真武者頑駄無が十字槍を兜で凌がれた直後、すぐさま腰の刀を叩きこんでいたのである。
その執念の一撃から自らも活動限界が近く、さらに真武者頑駄無への策に巻き込んだエゥーゴの大部隊が迫っている。
自分に搭乗する優れたパイロットは未だ決まらぬままだが、既に交戦する余力も離脱する出力もない。
最後の力を振り絞ったMk-IIは自ら仰向けに倒れ、コクピットを解放した。
　
「そうだ、上を向かなきゃ……誰も乗り込めなくなっちまうからな……。
乗り込んでくるパイロットは……どうせなら……かわいい女の子が……いい……な……」
　
それは能力以上に女性であることを優先するパイロット選定プログラムの仕様以上に、パイロットAI自身の確たる意志から発せられた遺言だった。
人類に希望を託した若武者がそのまま活動を停止した少し後……彼の一縷の望みを叶えるがごとく、誰とも知れぬ人影がひとつ、その傍らに佇んでいた。
　
「ガンダム無双 Special」において『彼』の物語は完結しているため、同「2」以降は機体のみが参戦している状態である。
なお最後の願いが通じたのか、「2」以降でNPCとして登場する武者Mk-IIのパイロットは、パイロットAI本人の場合を除いて全て女性キャラクターとなっていた。